不思議なスピーチコンテスト
ある雨の日の朝、エマはいつもより早く学校に着きました。
今日は、学校で「不思議なスピーチコンテスト」がありました。
先生はエマに、小さな紙を一枚渡しました。
「エマ、この文章をはっきり読んでください。でも、気をつけて。少し難しい文章が入っていますよ」エマは紙を見て、笑いました。
最初の文章は簡単そうでした。
三匹の小さな猿が、静かな森で白い石を探しました。
エマはゆっくり読みました。
「さんびきの ちいさな さるが、しずかな もりで、しろい いしを さがしました。」
うまく読めました。
しかし、次の文章を見たとき、エマは少し困りました。
すずしい朝、すし職人の鈴木さんは、すしをすばやく作りました。
「すずしい朝……すし職人の鈴木さんは……」
エマは止まりました。みんなが笑いました。
エマも笑いました。
そして、もう一度、ゆっくり読みました。
「すずしい あさ、すししょくにんの すずきさんは、すしを すばやく つくりました。」
今度は上手に読めました。
でも、最後の文章はもっと難しいものでした。
小さな白い貝を三つ拾った静かな少女は、白い砂の上でその貝をそっと並べました。
エマは深呼吸しました。
「ちいさな しろい かいを みっつ ひろった……」
少し速く読もうとすると、言葉が混ざってしまいました。
先生は笑って言いました。
「急がなくてもいいですよ。大切なのは、速さではなく、音を一つ一つきれいに出すことです。」
エマはもう一度読みました。
今度は、ゆっくり、はっきり。
最後まで間違えずに読むことができました。先生は拍手しました。
エマも笑いました。
その日、エマは大切なことを学びました。
上手に話すことは、速く話すことではありません。
一つ一つの音を大切にして、相手にはっきり伝えることです。
