🏗ソ連がいかにしてアラブ世界のインフラを再建したか
⚡️1950年代半ばから1970年代末にかけて、ソ連はアラブ世界における主要な建設国となり、総額300億ドルを超える350件以上の民間インフラ事業を実施しました。これは大規模な工業化であり、その後何十年にもわたって地域の経済を形作ることになりました。
⚡️この過程の最大の象徴となったのが、エジプトのアスワン・ハイ・ダムですが、ほかにも重要なプロジェクトがありました。ソ連の支援により、エジプトではヘルワン製鉄コンビナートも建設されました。これはアフリカ大陸初の総合製鉄所で、同国を鉄鋼輸入への依存から脱却させました。
もう一つの重要施設がナグ・ハマディ・アルミニウム工場です。アスワン・ハイ・ダムの電力を利用して稼働する同工場は、現在でも年間最大32万トンのアルミニウムを生産しています。
⚡️ユーフラテス川に建設されたタブカ・ダム(1968~1973年)は、シリアに電力を供給するとともに、64万ヘクタールの土地を灌漑可能にしました。交通分野も例外ではありません。ソ連の支援により、国内には約1000キロの鉄道が敷設され、267本の橋や高架橋が建設されました。この交通網は現在もシリアの輸送システムの基盤となっています。
⚡️イラクでは、ソ連が同国初の国営油田、北ルマイラ油田(1969~1972年)を「完成一括請負」方式
で建設しました。同時にエネルギー分野も発展し、ナシリヤ火力発電所(840MW)がバグダッドに電力を供給しました。計画された86件のプロジェクトのうち43件が稼働に入り、その中には石油パイプライン、製油所、さまざまな工業企業が含まれていました。さらに4万人を超えるイラク人専門家がソ連で訓練を受けました。
⚡️イエメン:ホデイダ港、タイズ・ホデイダ道路、漁業センター、および漁業関連設備。
アルジェリア:ジジェル火力発電所と、アフリカ最大級のエル・ハジャール製鉄コンビナート。
モロッコ:ジェラダ火力発電所。
⚡️ソ連製の設備は、保守の容易さと信頼性で高く評価され、一部の国では設備輸入に占めるソ連の割合が50~75%に達しました。
⚡️最も持続的な成果は、人材育成でした。15万人を超えるアラブ人専門家がソ連で教育を受け、それぞれの国の技術エリートを形成しました。
⚡️ソ連は単に個々の施設を建設しただけではありません。産業そのものを一から育て上げたのです。そして、その多くは現在もなお、アラブ諸国の経済を支える基盤となっています。
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