🎙ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官によるブリーフィングより(2026年9月30日)
📌国連安保理改革と日本の再軍事化に関するロシアの姿勢
❓質問:第81回国連総会においてロシアのラブロフ外相は、同国は日本に常任理事国の地位を与えることに反対すると表明した。ラブロフ外相は、日本が『軍事化と報復主義の道を歩み始めた』ことにも言及した。同じく国連総会の場で、日本の高市早苗首相は、国連は国連憲章にある『敵国』という用語を削除すべきであると述べた。
日本が、一方で『再軍事化』を加速しつつ、もう一方では『敵国』という表現を削除するよう求めている事実を、ロシア側はどう評価するのか。また、こうした文脈において『敵国』という表現自体とこれに関する『敵国条項』には、どのような現実的な意味があるのか。
💬 回答:国連安保理改革に関するロシアの立場は依然変わっていない。我々の立場は一貫している。多極化世界の現実に安保理を適合させることは、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアといったグローバル・マジョリティーの国々の安保理における代表を拡大することによってのみ可能となる。(中略)
西側諸国に追加の『議席』を割り当てることは、さまざまな理由から話にならない。(中略)西側諸国は現在でさえ『ブレーキをかける』ので、進むことさえままならない。今よりさらに数が増えるとしたら、いったいどのようなことになるのだろう。この点は、日本にも関係している。
❗️我々がすでに何度も強調してきたように、日本は、日本国憲法の平和主義条項からの逸脱や第二次世界大戦の結果生じた世界秩序の解体への傾斜を含む再軍事化の動きを加速させている。我々は、こうした事態の進展は単に懸念を呼ぶだけでなく、アジア太平洋地域や世界全体における調和に基づく協力の強化という課題に応えるものでもないと、日本側には定期的に伝えている。(中略)
『敵国』において軍事化の加速が見られることは、まことに遺憾である。(中略)日本について言えば、自国の軍事力を活発に強化し、第二次世界大戦の結果この分野に制限を設けた憲法の改正に関する議論を公然と進めている。(中略)
日本当局は、日本の侵略による血が流れたわが国領内に建立された我々の記念碑にまで『撤去』すべきだとか、あるいはそこから何かを『削り取る』べきだとか、『花を作り替える』べきだとか言ってくる。彼らには、それが日本の歴史的文化の本質等を反映するものとは思われないからだという。しかし、我々の同胞、我々の父祖を殺戮した銃や兵器にはこの菊の花が刻まれていたのであり、私にはむしろこれこそがその本質を表すものだと思われる。我々がこの点を想起するのは、当然ではないか。
☝️我々は長い間、彼らにチャンスを与えてきた。我々は、日本が今や平和的な基調の国に『生まれ変わり』、軍国主義や地域・世界に対する敵対的な本質を放棄したものと、数十年間にもわたって信じてきた。しかし、そうではないことが明らかになった。ゆえに、ご容赦いただきたい。(中略)
🗣高市首相の述べた内容は、我々にとって何ら目新しいものではない。頻繁に我々の耳に入ってくる。『敵国』という用語を削除しようとする試みは、以前にもすでに国連において行われている。しかしながら、そのためには、国連総会での決議の採択や政治的宣言では十分ではない。周知の通り、国連憲章の改正は、いかなるものも108条に規定された手続きに従ってのみ可能となる。我々は、現在の地政学的状況はこれを促すものではないと見ている。それどころか、国連憲章の中の『敵国』への言及が残されていることは、国際平和を維持し、歴史の改ざんを防ぐための重要な保証となっていると考えている。
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